中学軟式野球、監督のための采配。バッティング、盗塁、練習のコツ

中学野球の監督のための采配術。野球で指導が難しいキャッチャー技術、バッテリーの盗塁阻止、走塁と盗塁の基本など野球未経験の人でもできる指導のコツや子供に適したストレッチ、スクワット、腕立て伏せ、腹筋などの筋トレで体力をつける知識をまとめました

「フォークボールを投げたい」軟式野球部所属の中学生投手からの質問に答える

先日、知り合いの息子がプレーする野球部の練習試合を観戦しました。

すると、ピッチャーをしている中学2年生から質問が。

 

フォークボールのコツを教えてください!」

 

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 この質問に対し、ブログ主は

 

「なぜフォークを投げたいのか?」

 

と質問で返しました。

 

中学生は

「球種が少なく(ストレートとカーブ)、追い込んでから三振が取れないから」

と返答しました。

 

結論から言うと「フォークはまだ早い」とあきらめてもらいました。

これから、”なぜフォークがまだ早いのか”理由を説明していきます。

 

 

フォークボールの問題点

 

握り方と投げ方

 

ご存じのようにフォークボールは人差し指と中指でボールを挟んで投げます

そして、投げるときに手首をロックして人差し指と中指の間から抜くように投げます。

 

フォークボール問題点はここに集約されています。

 

 

ボールの握り方の基本で一番大切なのが、力の入れ方です。

野球教本など見ていても

 

落ちない程度に軽く握る

 

と必ず説明しています。

 

 

 

なぜ軽く握らないといけないのか?

 

技術的には、ボールを強く握ってしまうと、スナップが上手く使えず、さらにリリース時(ボールを離すとき)、ボールに上手く力を伝えることができません。

 

回転のいい力強いボールを投げるには軽く握ることが重要です。

では話をフォークボールに戻します。

 

フォークボールは、2本指で挟むため不安定になります。

よって、必然的に指に力が入ります。

 

さらに、ストレートと違い手首をロックするように投げるため、手首に力が入ります。

 

要するにフォークボールは投げる基本であるキャッチボール(ストレート)を投げるときとはボールの握り方だけでなく、指や手首の力の入れ方が違うことになります。

 

ここにこそフォークボールの問題があります。

 

 

フォークボールと筋肉

私たちの指や手首はヒジと手首の間にある腕の筋肉によって動いています。

手を握ったり手首を手のひら側に倒すと腕の内側が硬くなります。

 

そして、この内側の筋肉はヒジの内側の骨に付着しているため、腕の内側の筋肉に負担がかかるとヒジの内側に痛みが出ます。

 

これがいわゆる「野球肘」です。

 

指と手首に力のかかるフォークは、ストレートに比べ、この内側の筋肉に強い負荷がかかり、結果ヒジの内側により強いストレスを与えることになります。

分かり易い例がメジャーリーグです。

 

アメリカは「ヒジは消耗品」と考え、ヒジに負担のかかるフォークボールを好みません。

 

日本で活躍する外国人投手をみても、挟む系のボールを投げる投手が少なく、ツーシームとチェンジアップが変化球の中心になっています。

 

メジャーでは見慣れない挟む系のボールを投げる日本人投手が活躍しやすい環境なのかもしれません。

 

つまり、アメリカを含む中南米では、故障につながりやすいフォークを避けている現状です。

 

これほど敬遠されているフォークボールを、中学生に投げさせることはブログ主には考えられません。

さらに中学生は手が小さく指が短いです。

 

短い指でボールを挟もうと思えば、しっかり掴むためにより力が入り、ヒジの負担がさらに大きくなることが容易に想像できます。

 

だからこそ

フォークボールを中学生に投げさせるなんてまだ早い!」

というのがブログ主の答えだった訳です。

  

最終的には、上記したことを中学生に伝え、フォークボールの件は納得してもらいました。

 

ちなみに、「三振を獲る」と言うのは、相手打者との力関係が主であり、ストレートとカーブで三振を獲れないのは単に力負けです。

(もちろん配球の問題もあると思いますが)

 

ですから、もう一度ストレートとカーブを磨いて、それから新たに球種を増やしたいと思った時にチェンジアップを憶えることを中学生にはすすめました。

 

 

もし、チームの投手やお子さんが投手をしていて「フォークを投げたい」といったら、きちっと説明をし、本人に納得させたうえで

「フォークはまだ早い!」

と言ってあげましょう!